2025年新造船!『さんふらわあかむい』に乗りました。
『さんふらわあかむい』概要

商船三井さんふらわあが運航する国内3隻目のLNG燃料フェリーです。
姉妹船「さんふらわあ ぴりか」とともに、大洗~苫小牧航路(深夜便)を担当しています。
総トン数 | 15,600トン |
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航海速力 | 24ノット |
全長 | 199.40m |
全幅 | 28.60m |
旅客定員 | 157名 |
車両搭載数 | 大型トラック155台/乗用車50台 |
今まで、さんふらわあといえば、白い船体に太陽のマークのイメージでしたが、『さんふらわあかむい』は、ブルーで丸みを帯びたかたちをしていました。
後方には、おなじみの太陽マークが描かれています。
この、丸みを帯びた形は『ISHIN船型』といって、
空気抵抗を低減させ、船体にかかる風を推進力に変換する
という特徴があるそうです。
昔の車や電車は角ばってたけど、今はのっぺりとして丸みのあるものが多いように、
船の形も今後変わっていくのだろうか・・・・?

深夜発夜到着のため、港にいるかむいは暗くて全貌が良く見えませんでした。
詳しくは、商船三井さんふらわあのサイトをご参照ください。
※さんふらわあかむいとぴりかは全く同じスペックです
予約方法
インターネット予約と電話予約が利用できます。
また、旅行会社が、観光や宿泊なども含めたパック旅行としてフェリー乗船を扱っている場合もあります。(が、かむい/ぴりかは深夜便なのであまりないのかな。)
私はネットで予約しました。予約時に会員登録を促されますが、登録しなくても予約できるようです。くわしくはコチラ商船三井さんふらわあ | 予約・購入・変更
今のご時世、電話では予約する人は少ないと思いますが、ネット予約がおすすめです。
ネット予約だと、船内マップから部屋を選ぶことができます。(かむい/ぴりかは全室個室です)
たとえば、、
トイレの近くの部屋がよいな
グループで行くので隣り合わせの部屋を何室が予約したいな
といった希望がある場合に、自分で自由に選ぶことができるのが良いと思います。
(船会社によってできないところもあるので、商船三井さんふらわあさんは助かる!)
また、今後、ほかの船にも乗る予定があるのなら、会員登録をおすすめします。
そうすると、乗船名簿のための情報を、いちいち入力しなくてすみますよ~。
予約日に注意!!
深夜便は、大洗を午前1時45分に出航します。前日の日付で予約しないように注意が必要です!!
大洗港フェリーターミナル
茨城県東茨城郡大洗町にあるフェリーターミナルです。
大洗は、『ガールズアンドパンツァー』というアニメでも有名です。
大洗港へのアクセス
所在地 〒311‐1305 茨城県東茨城郡大洗町港中央2
私は徒歩で乗船のため、電車で向かいましたが、、、次回行くことがあれば、高速バスにしようと思います。
高速バスで行く場合
東京駅八重洲南口から水戸駅まで高速バスが運行しています。
→みと号 : 水戸駅 − 赤塚・茨大・県庁 − 東京駅 | 高速バスのご案内 – 茨城交通
みと号は、予約の必要がなく出発時間までにバスターミナルへ行けば良いようです。
また、よほどのこと(常磐線が運休等)がない限り満員で乗れないということもないそうです。
水戸駅からは茨城交通路線バスでフェリーターミナルまで行けます。
また、鹿島臨海鉄道で大洗駅まで行くと、徒歩で行くこともできます。
しかし、深夜便乗船の場合は夜道を歩くことになるため、おすすめしません。
2025年現在、東京駅発大洗港フェリーターミナル行き直通バスは運休中です。
電車で行く場合
JR常磐線で水戸駅まで行き、水戸駅からはバスルートと同様です。
私はケチって特急を利用しなかったら、帰宅ラッシュで電車が激混み、非常に疲れました。
常磐線特急「ときわ」「ひたち」が走っていますので、そちらの利用をおすすめします。

水戸駅から大洗フェリーターミナルへ行くバスは、21時20分が最後でした。
大洗港フェリーターミナル

ターミナルについたら、まずは乗船手続きをします。
自動チェックイン機もありましたが、私が行ったときは停止中で、窓口での手続きのみでした。
予約時に発行されるQRコードか、予約番号が必要になります。
手続きでは、名前等の確認をし、乗船券と注意点や船の案内が書かれた紙を渡されます。
注意点には
・乗船後、フロントでルームキーを受け取ること
(乗船券はルームキーではないですよ。)
・ヘアドライヤーやヘアアイロンなどの電気機器が電圧の関係で使えないこと
・船内にレストランがないので、必要な食料は持ち込むこと
(自販機で販売されている商品が詳しく書かれていました。)
・下船後はバス等の連絡がないため、タクシーを利用すること
(タクシー会社の電話番号が記されていて助かりました。)
・・・などがありました。
特に、レストランがないことが強調されていて、窓口のスタッフさんにも、「買って持ち込むように」と言われました。
→徒歩15分くらいのところにコンビニがあります

乗船券は、乗船時、下船時に使用し、記念に持って帰ることができます。
ルームキーではないので注意!

手続きが済んだら、乗船までロビーで待ちます。深夜便に徒歩出乗船する人は少なく、5、6人しかいませんでした。

以前はレストランもあったようですが、今は閉鎖され、代わりにまんがコーナーがありました。
売店もありません。
飲み物の自販機はありますが、食べ物の自販機はありません。
なので、飲食物はあらかじめ水戸駅付近でで買っておくのが良いと思います。
『さんふらわあかむい』内部
出航は深夜1時45分ですが、22時30分に徒歩での乗船が始まります。
出航の3時間近く前から船に乗り込むことができるのはとてもうれしい!


ターミナルからタラップを渡り、乗船します。
通路の窓から、とても大きな船体のかむいが見えます。
4デッキから乗船し、階段またはエレベーターで客室のある5デッキへあがります。

客室は5デッキのみです。他の階には行けません。
このマップは一般の旅客エリアで、この前方に『ドライバーズルーム』という、仕事で乗り込んでいる、物流のプロの方たちのための客室があります。
ドライバーさんがゆっくりと休めるように、一般客とは区別されています。
また、後方は車両甲板となっており、出航前は覗くことができました。車両持ち込みの場合、乗船後は車に戻ることができませんので、忘れ物がないように気をつけねばなりません。
案内所と売店
乗船したらまずは案内所に行き、乗船券を見せて部屋の鍵を受け取ります。

案内所の隣に小さな売店があり、お土産や軽食、さんふらわあグッズが販売されていました。
売店営業時間 乗船時~02:00 10:00~13:30 18:00~下船時

昭和の旅館のような、長いキーホルダーのついたルームキーを受け取ります。
いざお部屋へ!
客室(コンフォートSシングル)

私の泊まったお部屋。
3.5畳くらいの広さで、診察室にあるような幅の狭いベッドと、デスク。
ベッドの上に、使い捨てスリッパと、シーツ、キルケット(薄いかけ布団)
さんふらわあかむい/ぴりかは、すべて個室です。フェリーにありがちな、所謂『雑魚寝部屋』はありません。

デスクにはコンセントもあり、パソコンでちょっとお仕事なんてこともできます。
※客室に電波は入りません。Wi-Fiもありません。

ベッド下は収納スペースとなっています。大型のスーツケースも余裕で入ります。
また、救命胴衣もこちらにありました。

ハンガー2本とタオル掛け。
タオルはありませんので、持ち込むか、フロントでバスタオルのレンタル(\510)があります。
扉には、避難経路と救命胴衣の使用方法が書かれています。

ベッド横にもコンセントとUSBポート。
室内の照明は、ドア付近とベッド横にスイッチがあります。

空調は全館空調のため、個々に温度設定はできません。
天井に通気口があり、O(OPEN)またはS(SHUT)の方向へつまみを回して風量を調節します。
ちなみに、完全にS方向へ回して閉めても、わずかに空気が流れ込んできました。

ベッドメイクは自分でやります!
シーツを綺麗に敷いて、と。

かけ布団はキルケット(キルト製のブランケット)。フランスベッド製だった!!
毛布などのレンタルはないようで、冬場は寒くないかなと心配。

テレビは、衛星放送と、さんふらわあのチャンネル、現在地を示す地図が表示されます。
港にいるときは、現地のテレビが映りました。
そして、ベッドサイズは、寝転がるとこんな感じ、、、、、。
ただし、私の身長152センチとなっておりますので、参考までに、、、。
船内のくつろぎスペース
客室外には、たくさんのくつろげるコーナーがあります。
椅子はどれもおしゃれで、カフェのよう。







靴を脱いでくつろげる小上がりや、キッズスペースもあります。
一人用の席が多く設置されていましたが、4人掛けのテーブル席もあり、家族や仲間で来たときに過ごすのに良さそうです。
車いすもありました。

コンセントはかなり多く設置されていました。
陸側の窓辺だと、電波もよく入ります。
椅子が床に固定されているのは、船ならでは。
フィットネスルーム

あまり使っている人はいませんでしたが、無料のフィットネスルームもあります。
かなり狭く、窓もありません。知らない人と使うのはちょっと抵抗があるかも。
コインランドリー

洗濯機と乾燥機が2台ずつあります。
両替機もこの近くにありました。
トイレと洗面所
さんふらわあかむい/ぴりかには、バストイレ付きの客室はありませんので、共用トイレを使うことになります。

トイレはとても清潔で、数も多く設置されています。
いつも空いていて、誰とも会うことはありませんでした。
個室トイレの向かいに洗面台があります。

おむつ交換台と、シーシック流し。

誰でも使える、バリアフリートイレもありました。
コインロッカーと冷蔵ロッカー

コインロッカーは無料です。100円玉を投入して使いますが、返却されます。
さんふらわあかむい/ぴりかは、客室がすべて個室のため、正直、コインロッカーの需要があるのか疑問です。一つも使われていませんでした。
冷蔵ロッカーは1回200円です。

冷蔵ロッカーは、1か所使われていました。
冷蔵品のお土産を購入したときや、船内での飲食用に買った物を入れておくのに良いです。
ただ、扉が透明で、何が入っているか見えてしまいます。
喫煙コーナー

電子タバコも含め、たばこはこちらでお願い致します。
ウィズペットルームとドッグラン

ペットと宿泊できる客室もあります。
しかし、ペットはパブリックスペースに入ることはできません。
また、ウィズペットルームのあるエリアは、一般の旅客エリアとは区切られていて、動物が苦手な方が接触できないように配慮されています。
※今回、乗船時にワンちゃんの鳴き声がしましたが、姿は見えませんでした。

船外デッキにドッグランがあります。
ウィズペットルームのあるエリアから、ドッグランに入ることができます。
冬場は、この水道は使えなしらしいです。
自動販売機



〈すき家〉牛丼 | 700円 |
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〈すき家〉牛カルビ丼 | 700円 |
〈すき家〉生姜焼き丼 | 700円 |
〈すき家〉焼き鳥丼 | 700円 |
〈すき家〉横濱カレー | 700円 |
ナポリタン | 550円 |
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カルボナーラ | 550円 |
海老とチーズのグラタン | 450円 |
ビーフ&チーズドリア | 450円 |
カツサンド | 600円 |
アルコールは、23時から翌朝5時まで販売中止となります。その間は、売店での購入となります。

電子レンジには、冷凍食品ごとに何分加熱するか詳しく書かれていました。
レンジの横にシンクと、給湯器があります。
割りばしなども自由に使えました。
紙コップがなかったので、大浴場の脱衣所にある冷水器に設置されているものを使いました。
大浴場とシャワールーム
男女別の大浴場とサウナがあります。
利用可能時間は、乗船時~02:00、08:00~下船時
脱衣所は、ロッカーと洗面台、冷水器と紙コップがありました。
ドライヤーもありますが、化粧水等のアメニティはありません。
浴室は、洗い場と、2つに分かれた大きな浴槽と、水風呂、サウナがありました。
大きな窓があり、海が見渡せます。天気が良ければ・・・。
洗い場には、リンスインシャンプーとボディソープが設置されています。
タオルはないので、持参するか、有料レンタルを利用します。
残念ながら、私はサウナが苦手なので、サウナについてはわかりません。
他の人の乗船記を拝見すると、『初心者向けのやさしいサウナ』だそうです。
サウナの中に入りませんでしたが、外からでも、木の良い香りがしていました。
私が乗船した日は、終始視界が悪く、外の様子が全く分かりませんでしたが、海の上のお風呂は最高ですよ!
大浴場の様子は、公式ページをご覧ください。
商船三井さんふらわあ | パブリックスペース(深夜便新造船/2025年就航)

シャワールームもあります。
しかし、自由に使うことはできず、案内所に声をかけ、鍵を受け取ってから利用するようです。
船外デッキ
船外デッキに出ることもできます。
強風や、天候が悪い時には閉鎖されることもあるようです。



天気は悪くなかったのですが、海上にもやがかかっていて、周囲は真っ白で何も見えませんでした。
船内での過ごし方
長距離フェリーは、ゆっくりのんびりするのが醍醐味です!!
大きな湯船につかったり、外を眺めたり、、
昼から酒飲んでも良いし、お昼寝しても良いし!!

さんふらわあかむい/ぴりかは、Wi-Fiがありませんので、ふだんスマホばっかりいじってしまう人にはデジタルデトックスになってよいと思います。
私も、読もう読もうと思って置きっぱなしだった本を持ってきました。
でも、陸側の窓辺なら電波も入ります。緊急に連絡を取りたい時などでも困ることはないと思います。
今回は見通しが悪くてわかりませんでしたが、他の長距離フェリーに乗った時は
『陸の建造物が目視で確認できる距離だと電波が入る』
といった電波状況でした。

私は旅行の時はいつも双眼鏡を持ち歩いているので、船外デッキで陸地を眺めるのもおもしろいです。
謎マーク??
船内をウロウロしていて、こんなマークが色々なところに貼ってあるのを発見しました。


スタッフさんにお聞きすると、火災報知器と煙探知機のがここにあるよ!というマークだそうです。
苫小牧西港フェリーターミナル
1時45分に大洗港を出航したさんふらわあかむいは、19時45分に苫小牧西港フェリーターミナルに到着します。
苫小牧には、『苫小牧西港フェリーターミナル』と『苫小牧東港フェリーターミナル』があり、それらは20km以上離れています。
乗り間違え等ないよう、気を付けてください。
また、徒歩乗船の場合、下船後にバス等の連絡はありません。
タクシーを利用するか、レンタカーを手配するかとなります。
フェリーターミナル内部

苫小牧西港フェリーターミナルへは、以前、八戸港からシルバーフェリーで早朝に来たことがあり、今回2回目の訪問でした。

複数のフェリー会社のターミナルとなっており、売店やレストランなどもあって空港のようです。
ちなみに、苫小牧駅よりも、こちらのフェリーターミナルのほうがお土産屋さんは充実していました!

到着したのは20時くらいでしたが、レストランはもう営業していませんでした。
白い恋人ソフトクリーム。。。たべたかった。

苫小牧のホテルまでタクシーの送迎をお願いしましたが、時間があったのでターミナルを見学しました。

送迎デッキから、今まで乗っていたかむいが見渡せました。
たくさんのトラックやコンテナがかむいから出ていきました。
ドライバーさんは、これからお仕事なんですね。かむいで疲れを癒すことはできましたでしょうか。お疲れ様です!!
苫小牧方面へ
先述しましたが、徒歩乗船の場合、フェリーターミナルからの足がありません。
(時間によって、札幌まで行くバスが乗り入れていることもあります)
レンタカーを手配するか(ターミナルに窓口あり)、タクシーを呼びます。
タクシーは常駐していませんので呼び出してください。
私はタクシーを利用しましたが、フェリーターミナルから苫小牧駅まで約2000円です。時間は20分ほどでした。
さんふらわあかむい 旅行記
徒歩で乗船、さんふらわぁかむい、とてもきれいで快適な船旅でした!!
揺れが全くなく(季節や天候によります!)ゆっくりのんびりできて、疲れも吹っ飛びました!!
この旅の様子は、4トラベル旅行記にもアップしてありますので、ご参考ください。
下船後の様子も記載しています!

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